2点を決めたドウグラス(右)【写真:ダン・オロウィッツ】
【サンフレッチェ広島 2-1 広州恒大 クラブW杯3位決定戦】
FIFAクラブW杯3位決定戦が20日に行われ、サンフレッチェ広島と広州恒大が対戦した。
準決勝では、南米王者のリーベル・プレートに善戦しながら敗れた広島。”世界3位”の称号を得るためにこの試合に負けるわけにはいかない。
しかし4分、広島はいきなりビハインドを背負う。ショートコーナーからのクロスにエウケソンが頭で合わせる。これは林卓人が弾くもこぼれ球を最後はパウリーニョにヘディングで決められた。
出鼻を挫かれた広島だが、慌てることなく自陣からパスを繋ぎながら攻め手を窺う。13分にはミキッチのクロスにニアサイドで佐藤寿人が合わせるもGKにセーブされる。
広島がいい形を作る中、21分、エウケソンが振り向きざまで強烈なシュートを放つ。これはDFがブロックしたが、広州恒大の前線には一瞬たりとも自由を与えてはいけない。
対する広島もストライカーがチャンスを作る。23分、左から清水航平がクロスを送ると佐藤寿人が頭で合わせるも、GKの好セーブに阻まれゴールならず。直後にも佐藤がシュートを放つもわずかに外れた。
しかし28分、広州恒大のシュートがDFに当たってコースが変わる。これはポストに当たって失点は免れた。
広島は42分、ショートカウンターから青山敏弘がラストパス。走り込んだ丸谷拓也がシュートもDFにブロックされ、同点のチャンスを逃してしまう。
後半、ゴールを奪いたい広島が動く。57分、広島は佐藤に代えてドウグラスを投入する。するとこの交代策が得点に結びつく。70分、CKにフリーで走り込んだドウグラスが頭で押し込み、広島が同点に追いついた。
畳み掛けたい広島は78分、クロスに走り込んだ茶島雄介が左足で狙うもわずかに外れる。それでも83分、ついに広島が試合をひっくり返す。途中出場の柏好文が右サイドを突破。クロスに浅野拓磨が頭で合わせるもクロスバー直撃。しかし、こぼれにドウグラスが反応しネット揺らす。広島が終盤に逆転に成功した。
そして、試合はこのまま2-1で終了。広島が逆転勝利を収め、大会を3位で終えた。
【得点者】
4分 0-1 パウリーニョ(広州恒大)
70分 1-1 ドウグラス(広島)
83分 2-1 ドウグラス(広島)
【了】