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香川真司 9年前

改めて示されたドルトムントの弱点。「サプライズ」に成功したケルンのゲームプランとは

ブンデスリーガ第17節、ドルトムントはアウェイでケルンと対戦し1-2で敗戦。前半戦の最終戦を黒星で終えた。開幕から強さを発揮してきたが、シーズンが進む中で徐々に弱点も見えつつある。後半戦へ課題をクリアできるだろうか。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「敗北を受け入れるのは難しいことではない」

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ドルトムントはアウェイでケルンと対戦し1-2で敗戦【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントの前半戦は、対ケルン戦の82分に幕を閉じた。2015年12月19日、ブンデスリーガ第17節のアウェイゲームでのことだ。

 BVBの監督トーマス・トゥヘルは「我々のメンタルとフィジカルはもうこれ以上フレッシュな状態を保てなかった」と諦観した。よって「敗北を受け入れることは特に難しいことではない」とする。

 82分。GKビュルキは、中盤の底に降りてくるバイグルにパスをした。バイグルの背後からは、ツォラーが静かに迫っていた。ボールがビュルキの足を離れる。ツォラーが前に出る。カットする。ドリブルする。左足を振り抜く。1-1。

 ラインエネルギー・シュタディオンは、途端に燃え上がった。ビュルキはツォラーの同点弾を「ケルンにとって追い風だった」と振り返る。トゥヘルは「試合の終わりまでケルンは極めて情熱的だった」と感じた。起死回生の風を帆に受けて、ケルンはゴールに迫ってくる。BVBは「もうこれ以上」プレスが機能せず、パスが繋がらない。

 そして90分。左SBシュメルツァーが繋ごうとしたボールを、ソーレンセンがヘッドでそのままゴール前に送る。ギンターもソクラティスも成す術がなかった。モデステが2人の間を抜け出す。右足で叩き込む。1-2。シュタディオンの理性が吹き飛んだ。

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