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香川真司 9年前

ドルトムントが見せた“大人の”勝ち方。「忍耐力」で難敵を下す

12月16日、ドルトムントはDFBポカール3回戦でアウグスブルクを2-0で下し、次のラウンドへの進出を決めた。後半に2ゴールを奪ってアウェイで勝利を飾ったが、この勝利の裏側には押し込まれた前半の「我慢」があった。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

2度の奇跡で勢いづいていたアウグスブルク

 2度あることは、3度あるわけではないようだ。2015年12月16日のDFBポカール3回戦、ドルトムントはアウグスブルクとのアウェイゲームに臨んだ。

 アウグスブルクは、13日のシャルケ戦で後半のアディショナルタイムに勝ち越した勢いを、そのままドルトムント戦に持ち込んだ。加えて10日にも同様の形でヨーロッパリーグのラウンド32進出を決め、自信を掴んでいた。

 ドルトムントの監督トーマス・トゥヘルが「前半戦はビルドアップに苦しんだ」と振り返ったように、アウグスブルクはDFラインを低過ぎない位置に設定し、全体をコンパクトに保つ。

 BVBはCBに入ったベンダーを中心にパスを繋いだが、相手のしっかりとした守備組織に苦しんだ。ベンチスタートだった香川も「(アウグスブルクの)ホームだから相手もすごくハードワークしていましたし、なかなか固い試合でした」と前半を振り返っている。

 18分にはムヒタリヤンが、37分にはヴァイグルがペナルティエリアの外からミドルシュートを放ったが、ともに左に外れる。BVBはエリア内での決定機を作り出すことができない。

 ベンダーとCBで並んだフンメルスは「僕達は耐え続けなければならないということを分かっていた」と言う。ドルトムントに焦りはなかった。香川も「アウェイなので0-0でも良かったと思う」と話している。

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