極右政党・国民戦線に対してコメントしたズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマンに所属するスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが、フランスの地方選挙で議席を増やした極右政党・国民戦線に対して言及した。15日にボスニア・ヘルツェゴビナメディアの『zmajevi bih7』が報じている。
イブラヒモビッチの父親はボスニア出身で、移住先のスウェーデンでクロアチア人の母と出会いイブラヒモビッチが生まれた。父親はムスリム(イスラム教徒)で母親はカトリックである。
13日にフランスで起きたテロ事件をきっかけに、ムスリムに対する圧力が強まっており、極右政党の党首は移民受け入れに反対姿勢を示している。極右政党に対する支持率が高まっており、より一層ムスリムに対する風当たりが強くなりつつある状況に、イブラヒモビッチは警告を発した。
「俺の親父はシェフィクという名前のムスリムで、お袋はカトリックだ。もし奴らがムスリムをフランスに入れないと言うのであれば、俺はムスリムの方の片足を切り取って、スウェーデンに送り返せと言うのか」
ボスニアには多数のムスリムが住んでおり、イブラヒモビッチはムスリムの血を引いていることからこのようなコメントを述べたようだ。
【了】