相手のリズムの時間帯にいかに失点しないか
16日のオランダ戦で理想的な崩しから同点弾を叩き込んだ本田圭佑。これで今年6点目と際立った決定力を示しているが、試合後のテレビインタビューで「後半のチャンスは僕らの方が多かったのに勝ちきれなかったのは僕らに問題がある。引き分けで終えられただけなので、勝ちきれるようにしたい」とだけ言い残してクリスタルアレナを後にしたように、本人は2-2のドローに満足していなかった。
かつて自らが飛躍を遂げたオランダという相手との対戦に特別な思いがあったのか、一夜明けた17日の練習で、彼は12~13分にわたり、切々と自らの思いのたけを喋った。
「昨日の試合では、後半は前線からのプレスがかかりましたけど、前半はかかってない時間帯があった。そういうところかなと思うんですよね。僕の感覚ではベラルーシ戦もセルビア戦もいい時間帯はあった。でも結局、向こうのリズムになる時間帯があるんですね。そこでいかに失点をしないかだから。
(ロッベンの2点目の時)、ファン・デル・ファールトが胸トラップしてサイドチェンジした瞬間に、そういう雰囲気がありました。やられる雰囲気の時にやられるのは負けるチームなんですよね。
逆に昨日の1点目がそうですけど、こっちの点が入らない雰囲気の時に点が入った。だから引き分けに持って行けたと思うんですよ。サッカーってやっぱそういうところ。向こうの得意なところを防いで、何気ないところで仕掛けて、大迫(勇也)とか曜一朗(柿谷)が点を取れると勝てますよね。だから、結局は個なんですよ」
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