アッレグリ監督(左)とソウザ監督(右)【写真:Getty Images】
現地時間の13日、セリエA第16節ユベントス対フィオレンティーナが開催される。スクデット(セリエA優勝)を占う重要な一戦だ。
今季序盤こそ不振に陥ったユベントスだが、11月に入り調子を取り戻し第15節終了時点で首位インテルとの勝点差を6に縮めている。十分に優勝を狙えるペースだ。一方のフィオレンティーナは新指揮官のもと開幕から好調を維持。インテルとの勝点差を1に抑え、優勝争いに食らいついている。
ユベントス対フィオレンティーナは準ダービーともいえる一戦だ。かつてフィオレンティーナの至宝であったロベルト・バッジョがユベントスに“奪われた”こともあり、両チームのライバル意識は非常に高いものとなっている。
昨季ユベントスがチャンピオンズリーグで準優勝、フィオレンティーナがヨーロッパリーグでベスト4と欧州でも存在感を示す両クラブ。今回の一戦は知将同士の戦いにも注目が集まっている。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督はミランとユベントスでセリエAを制した名実ともに名将だ。一方のパウロ・ソウザ監督はスイスのバーゼルで経験を積み、今まさに名将への階段を駆け上がっている。昨季までヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が構築した美しいパスサッカーを受け継ぎ、ショートパスを主体とした攻撃的なサッカーを築き上げている。
両監督はともに3バックの使い手ということで、セリエAらしい戦術的な見どころが満載の試合となるだろう。ユベントスは3-5-2、フィオレンティーナは3-4-2-1を採用するとみられており、フィオレンティーナの中盤が1枚多いことで必ずしも試合の主導権を握るのはユベントスとは限らない。
首位インテルが今節ウディネーゼに勝利したことで、ユベントスとフィオレンティーナともに絶対に勝点3がほしいところ。スクデット争いを占う大一番の結末に注目したい。
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