資金捻出の目途は立たず【写真:goal.com】
バレンシアが、建設が中断している新メスタージャの“ロー・コスト”化を発表した。
不動産バブルにあった2006年に、豪華絢爛なイベントを催して新メスタージャ建設を発表したバレンシア。だが、その後クラブは深刻な財政難に陥り、スタジアム建設も2009年に中断する事態となっていた。
現在クラブを率いるアマデオ・サルボ会長は、新メスタージャを完成させるために建設の“ロー・コスト”化を決断。2006年のイベントとは比較にならないような質素な発表会見で、建築家のマーク・フェンウィック氏が新プランを説明した。
「財政状況はあの頃とはまったく違う。プロジェクトが生まれ変わる必要が生じているんだ。新メスタージャ建設に9800万ユーロが投じられたが、これまでのプランでは、あと1億6000万ユーロが必要だった。しかし新たなプランでは、1億ユーロで建設を終えられる」
フェンウィック氏によれば、新メスタージャは当初7万5000人を収容予定だったものの、今回の“ロー・コスト”化でそれが6万5000人まで減ることに。さらに天井、駐車場、VIPルームの面積を大幅に削減し、外観を覆うアルミニウムの使用量も減らすという。
バレンシアは、新メスタージャ完成を2019年と見込んでいる。しかしながら、資金捻出の目途は立っておらず、サルボ会長は「この構想に魅力を感じる出資者を探している」とコメントしている。