現役を引退したGKロジェリオ・セニ【写真:Getty Images】
ブラジル・サンパウロに所属する元ブラジル代表GKロジェリオ・セニが、6日のゴイアス戦を最後に現役を引退した。
セニは1973年1月22日生まれの42歳。20年以上になるクラブキャリアを一貫してサンパウロで過ごした。セニといえばGKながらPKやFKのキッカーを務めることが有名で、通算131得点は世界記録として認定されている。
しかし、今季はベンチメンバーからも外れることが度々あり、32節のコリチーバ戦を最後にピッチからは遠ざかっていた。そして、チームがリベルタドーレス(南米選手権)出場権を手中に収めたゴイアス戦後に、ユニフォームを脱ぐ決意をした。
チームメイトのレーナン・リベイロは「リベルタドーレスでプレーすることはロジェリオの情熱そのものだった。だから、僕は全力を尽くして試合に臨むよ。2016年はチームにとっても全てが異なったものになる」と語っている。
「ロジェリオは(リベルタドーレス出場が懸かる)こうした状況でも、冷静にプレーする方法を教えてくれた。僕がこのチームに来て、彼からとてもたくさんのことを学んだから、僕は成長することができた」
セニという精神的支柱がチームを離れるサンパウロ。背番号「01」が残した財産はこれからも花開いていくのだろうか。
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