広島が年間王者に輝いた【写真:Getty Images】
【サンフレッチェ広島 1-1(2戦合計 4-3)ガンバ大阪 JリーグCS決勝第2戦】
明治安田生命J1リーグチャンピオンシップ(CS)決勝の第2戦が5日に行われ、年間総合1位のサンフレッチェ広島と年間3位ガンバ大阪が激突した。
第1戦は広島が終盤に連続ゴールを奪い、逆転勝利を収めた。2度リードを許す展開にも諦めなかったその姿勢こそ、年間総合1位たる所以だろう。
手痛い負けを喫したG大阪は、第1戦で退場処分となったオ・ジェソクの代わりに米倉恒貴が右SBに入った。
最初のチャンスは広島。4分、柴崎晃誠が強烈なシュートを放つもGK東口順昭がセーブした。しかし、その後はG大阪がペースを握る。引いて守る広島に対し遠藤保仁や今野泰幸、宇佐美貴史が積極的にボールを呼び込み攻撃を構築していく。
そして27分、遠藤のCKを今野が戻りながら右足で合わせる。するとこれが相手の足に当たってコースが変わりゴール。G大阪が先制に成功した。
広島は41分、塩谷司のシュートのこぼれを柴崎が狙うもわずかに外れる。
後半、両チーム同時に動く。G大阪は56分、大森晃太郎に代えて倉田秋を、広島も佐藤寿人に代えて浅野拓磨を投入する。
G大阪は64分、長沢駿に代えてパトリックをピッチに送り出す。すると広島もミキッチを下げて柏好文を投入する。追加点の欲しいG大阪は66分、倉田がドリブルで仕掛けて左足でシュートを放つもクロスバーの上を越えた。
しかし、次の1点を決めたのは広島だった。76分、柏のクロスに浅野が打点の高いヘッドを決めて同点に追いついた。これで2戦合計4-3となり、G大阪はさらに2点が必要になった。
後がないG大阪は79分、西野貴治に代えて井手口陽介を送り出す。今野がCBに移った。終盤、G大阪が猛攻を仕掛けるも、広島の堅いブロックを崩すことはできず。そして、試合終了。広島が2戦合計4-3で勝利し、2年ぶり3度目の年間優勝を成し遂げた。
J1王者となった広島は、10日に開幕するクラブW杯に開催国代表として出場する。
【得点者】
27分 0-1 今野泰幸(G大阪)
76分 1-1 浅野拓磨(広島)
【了】