1.泣く子も黙る“鬼軍曹”
“鬼軍曹”で知られるフェリックス・マガト氏【写真:Getty Images】
フェリックス・マガトという名前を聞いて真っ先に思い浮かぶのは、“鬼軍曹”という二つ名だろう。
アメリカ軍人の父を持ち、座右の銘は「高いクオリティは苦しみから得られる」。その言葉通り、選手には軍隊式の激しいトレーニングを課すことで有名だ。
試合に負ければ翌日の練習量が増えることは恒例で、午前中のトレーニングでは選手に午後の練習があるかどうかは直前まで伝えない。選手にプライベートな予定を立てさせないためだ。
高地トレーニングの際には失神者が出た、練習場のペットボトルを空にして「君たちは水を飲むのに相応しくない」と言い放った、という逸話まである。
トレーニングキャンプの過酷さはJリーグの中で屈指ともいわれる鳥栖だが、鬼軍曹の“訓練”に耐えることはできるのだろうか。
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