主審に異議を唱える長友佑都【写真:Getty Images】
インテルの長友佑都は1日に行われたナポリ戦に先発出場したが、44分に相手選手へ危険なタックルを見舞って退場処分を受けた。これを受けてイタリア各メディアは軒並み低評価を与えたが、判定が厳しすぎたと擁護する声も上がっている。
すでにホセ・マリア・カジェホンへのファウルで警告を受けていた長友は、突破を試みたアランを止めきれず危険なタックルで無理やり相手を倒してしまった。このプレーにダニエレ・オルサト主審が2枚目のイエローカードを提示。前半終了を待たずに退場を宣告され、チームも敗れてナポリに首位の座を譲ってしまった。
伊『トゥットメルカートウェブ』は長友のプレーを「5」と平均以下の評価を下し、「1枚目のイエローカードはやりすぎだった」と主審に疑問を呈したものの、「無害なエリアでの、浅はかで向こうみずなディフェンスはよく考えて用心し、避けるべきだった。しかもハーフタムの1分前。ハラキリだ!」と思慮深さを欠いたタックルを批判した。
伊紙『トゥットスポルト』はマウロ・イカルディに並んで長友にチーム最低の「4」を、伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』もチーム最低タイの「5」をつけている。後者も「最初のイエローカードは非常に疑問」としたが、最終的には知恵が足りなかったと酷評している。
また伊『スカイ』もチーム最低の「4.5」、『スポーツメディアセット』も「4」と非常に低い評価で長友のプレーをこきおろしている。インテル専門メディア『FCインテルニュース』はフレディ・グアリンに次ぐ下から2番目の「5.5」という評価を与えたが、「チームのミッションをさらに難しくした。イエローカードを1枚もらっていた長友は、あのタックルを避けるべきだった」と、守備の拙さを指摘している。
徐々にロベルト・マンチーニ監督の信頼を取り戻し、最近は先発の機会も増えてきた長友。今回の退場で再び評価を下げる危険もあり、アランへのスライディングはあまりにも不用意だったと言わざるを得ないだろう。
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