バレンシアのヌーノ監督が辞任【写真:Getty Images】
バレンシアのヌーノ・エスピリト・サント監督が辞任を決断したことがわかった。29日のセビージャ戦後に行われた記者会見で明らかにしている。
ポルトガル人指揮官は就任1年目の昨季、チームを4位まで押し上げて3年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)本選復帰に導いていた。しかし今季はリーグ戦13試合を終えて9位と低迷し、CLでもグループリーグ1試合を残して決勝トーナメント進出に暗雲が立ち込めている。
またアルバロ・ネグレドら主力選手との衝突も伝えられ、低迷とともにサポーターから厳しい批判に晒されていた。これらの巨大なプレッシャーに耐えかねたヌーノ監督はオーナーのピーター・リム氏に電話で辞意を伝え、了承されたという。
記者会見では「現状チームはいい状態ではなく、我々は退団で合意に至った。こうすることがクラブにとって最善だった。バレンシアのファンはリーガで最も若いチームを応援し続けて欲しい。明日には詳細が発表されると思う。重要なのはバレンシアニスモ(バレンシア魂)によって団結し続け、将来に向けてプロジェクトが上手くいくと信じること。
選手たちは何も知らない。これはオーナーたちにだけ話した。私はクラブが立ち止まることを望まない。バレンシアにはヨーロッパのトップへ返り咲いてほしい」と辞任の理由などについて述べ、選手やスタッフ、ファンへ感謝の言葉を残している。
ファンに背を向けられた状態で自らが現在の職に留まれないと判断したヌーノ監督はまもなくチームを去るが、後任は現時点で未定となっている。
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