エイバルのMF乾貴士【写真:Getty Images】
エイバルに所属するMF乾貴士は29日、スペインの『アス』によるインタビューに応じ、エイバルでの現状や私生活などについて語った。
横浜F・マリノスでプロとしてのキャリアをスタートさせた乾は、セレッソ大阪、ボーフム、フランクフルトを経て、8月26日にエイバルへと完全移籍。3年契約の1年目を過ごしている。
「僕らは“チョコ”で一緒に食事していて、それが僕らを良く引き合わせている。いい時間を過ごしているよ」
古くは1870年代から続くといわれるチョコは、バスク地方特有の食事会である。料理を振舞ったり、味わったり、または新たな調理法を試すなどして人々との交わりを楽しむ場となっている。
チョコなどを通じてチームメイトとの距離感を縮めている乾だが、スペイン語については現在学習中とのこと。しかし、通訳が近くにいない時でもジェスチャーやジョークなどでコミュニケーションをとっており、「言葉以上のもの」を感じているという。
「正直に言うと、チームの状態がいいことについてはそんなに驚いていないんだ。僕のチームメイトはみんな頑張っているし、ピッチ上では全力を出している。日本の文化に似ているから、共感できるものがあるよ」
「自分のプレーにはまだ足りない部分があるし、チームで重要な存在になっているという実感もない。もっとチームに貢献する必要があると考えているよ」と語る乾。「ずっと夢だった」というスペインでのキャリアで、自らの歩みをどのように進めていくのか。
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