マンチェスター・シティのGKリチャード・ライト【写真:Getty Images】
正守護神ジョー・ハートがハムストリングの負傷で離脱しているマンチェスター・シティは、28日のサウサンプトン戦で控えのウィリー・カバジェロを起用すると見られている。
そして、37歳の元イングランド代表GKリチャード・ライトがベンチに座る。シティ在籍4年目を迎える同選手だが、入団してからのリーグ戦125試合で出場はなく、ベンチ入りはたった2試合のみ。最後にプレミアリーグのメンバーに入ったのは2012年12月22日のレディング戦だった。
仮にカバジェロが負傷や退場でプレー続行が不可能になった場合ライトに出番が回ってくることになるが、プレミアリーグのピッチに立てば実に9年ぶりとなる。最後の出場はエバートン時代の2006年、オールド・トラフォードでのマンチェスター・ユナイテッド戦だった。
キャリアの最終盤を迎えているライトには息子ハリーがおり、父と同じGKとしてプレーしている。先日17歳の誕生日を迎えて父の古巣である2部イプスウィッチ・タウンとプロ契約を結んだ。そしてビッグチャンスを掴んだ父に自身のツイッターで「彼は立ち止まらない」とエールを送っている。
ハリーの祖父でリチャードの義父にあたるジェフ・ハモンド氏も1970年から1973年にかけてイプスウィッチでプレーし、69試合出場2得点を記録していた。リチャードは2008年から2010年と、2011年から2012年の2度に渡ってイプスウィッチに在籍し、計3シーズンで59試合に出場した。
直接血はつながっていないものの親子三代にわたってプロ選手になったライト家。父リチャードが長く現役を続ける姿に息子ハリーは多大な影響を受けているはず。サウサンプトン戦でピッチに立つのは難しいかもしれないが、地道に努力を重ねれば報われる瞬間がくることを自ら証明して見せたいところだ。
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