本山雅志が鹿島を退団【写真:Getty Images】
鹿島アントラーズは26日、元日本代表MF本山雅志が今季限りで退団すると発表した。
1998年に東福岡高校から鹿島へ入団すると、卓越したテクニックと高いパスセンスで攻撃の中心に成長。18シーズンでリーグ戦365試合出場38得点を記録し、6度のJ1優勝や5度のヤマザキナビスコカップ優勝など21個のタイトル獲得に大きく貢献した。日本代表としても28試合に出場した実績を持つ。
退団に際しクラブ公式サイトにコメントを寄せた本山は「鹿島アントラーズという最高の環境で18年もの間サッカーができたことは、本当に幸せでした。試合前の空気、ピッチで戦う誇り、サポーターの声、タイトルの歓喜。今後を考えるうえで自分のキャリアを振り返ったとき、色々な情景や感情が沸いてきました」と、これまでのキャリアを振り返る。
しかし「最後には、やはり『まだピッチに立ち続けたい』という気持ちが残りました。試合に出場して、チームに貢献したい。プロ選手としてあるべき姿を追い求めたいという願いから、退団を決意しました」と現役続行の意思を表明し、「皆さんへの感謝の気持ちを表現しようとしても、言葉ではとても伝えきれません。いつの日か恩返しができるよう、アントラーズで得たものすべてを次の挑戦につなげたいと思います」と、周囲への感謝とともに新たな挑戦に向けた決意を語っている。
近年はコンディションの問題から90分間フル出場は難しい状態でプレーをつづけていた。今季は華麗なファンタジーで観客を沸かせてきた鹿島の「No.10」も36歳、新天地でかつての姿を取り戻すことはできるだろうか。
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