プロ意識高かった本田
この秋は、本田にとって不明瞭な時だった。チームが多くの勝ち点を取りこぼし、安定しない時期だった。今夏に本田圭祐のACミラン移籍を拒否したCSKAモスクワ。だが、それは、本田のプレーに何の影響も与えなかった。
CSKAのトップが決めたことによって彼は怒らなかったという事実に多くの人は、良い意味で(ポジティブな意味で)びっくりした。そして、本田は本当のプロとして、プレーに専念した。
しかし、CSKAは危機を迎える。9月17日のチャンピオンズリーグ初戦、バイエルンにアウェイで3-0と完敗すると、続くロシア・プレミアリーグのメインライバル、スパルタクとのモスクワ・ダービーで同じスコアの3対0で連敗。
夏に獲得し、本田の後釜として期待された選手は素晴らしいプレーを見せることが出来なかった。国内リーグ5試合で1分4敗と続いた長いスランプも時を経て、ついに国内リーグで3連勝。CSKAは息を吹き返した。本田は、再び良いプレーを見せ始めた。
チャンピオンズリーグ(以下CL)においては、CSKAはトーナメントステージに進出することは出来なかった。既にバイエルンとマンチェスター・シティはベスト16へと駒を進めている。この結果自体は誰も驚かせる内容ではない。ドイツやイングランドのチームは、やはり客観的に見て強い。
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