2戦連続の先発出場で、手応えを掴んだ酒井高徳【写真:Getty Images】
ハンブルガーSVに所属するDF酒井高徳は現地時間の20日、ブンデスリーガ第13節で日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと対戦し3-1で勝利をおさめた。この試合で同選手は7日のダルムシュタット戦に続いて2試合連続で先発出場を果たしている。
チームは19分にピエール=ミシェル・ラゾッガがゴールを決めて先制した。ルイス・ホルトビーが起点となり、DF裏に抜け出したイボ・イリチェビッチが相手GKのファールを誘って得たPKからの得点である。その後、41分にホルトビーが追加点を決め、55分にはオウンゴールから3点目が入った。終了間際に1点を返されたが、そのまま逃げ切り3試合ぶりの勝利を手にしている。
公式戦7連勝と波に乗るドルトムント相手に勝利した要因について酒井は「監督から、チーム全員でコンパクトにしっかり守り、球際のところも強くいって、チームとして戦えたらチャンスはあると聞いていたので、それをみんなで体現したという感じです」と答え、戦術が上手くいったことを明かした。
ドルトムントの戦い方については「相手は両SBが高いから、その裏を狙ったり、カウンターを狙うという意図があって、それが前半に上手くはまったことが勝因にあると思います」とし、相手の弱点をつけたことが勝利につながったとしている。
また、日本代表に関しては「正直、今回選ばれなかったのは、自分で手放してしまったからだと思います。親善試合のイラン戦で、自分の中であんまり良くないパフォーマンスだったというのは自分自身で感じていましたし、上手く試合に入り込めてなくて、試合経験不足というのを露呈しまったところがあります」と語り、悔しさを口にしている。
ただ、その分クラブの練習だけに集中して励むことができたとも言えるだろう。右SBで主力のデニス・ディークマイアーが負傷離脱したことで出番がまわってきたとは言え、ここ2試合はしっかりとアピールすることに成功している。
前節はブルーノ・ラッバディア監督に「良い仕事をしてくれた」と称賛されており、定位置確保に向けて良い手応えを感じていた。2位のドルトムントに勝利したことは、チームにとっても大きな自信につながることは間違いないだろう。
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