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香川真司 9年前

香川も脱帽。ドルトムントを下したHSVの勇気と戦略。高徳が明かす「最大のポイント」

ブンデスリーガ第13節、ドルトムントはアウェイでハンブルガーSVと対戦して1-3と完敗を喫した。金星ともいえる勝利を手にしたHSVは、どのような戦略を練ってきたのか。試合後、酒井高徳が明かした。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

狙うはSBの裏。カウンター主体に攻めるHSV

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酒井高徳【写真:Getty Images】

 17分。イビセヴィッチが抜け出した。ショートカウンター。ジルーからのロングボールを、ソクラティスが胸でそのままバイグルに繋ごうとした。それをホルトビーがカットして、裏にパスを送る。ソクラティスが追い縋る。ビュルキが飛び出して、イビセヴィッチを倒す。主審は、ペナルティスポットを指した。

 対戦相手がボルシア・ドルトムントであっても、ハンブルガーSVは怯まなかった。酒井高徳によれば、試合前に指揮官ブルーノ・ラッバディアは次のように話したのだという。

「チーム全員でコンパクトにしっかり守って、球際のところも強く行って、チームとして戦えたら、我々にもチャンスがある。それができなかったら、ドルトムントに勝つ可能性はない」

 HSVの狙いは明確だった。高い位置を取るSBの裏を狙うなど、カウンターを主体として攻めようとする。酒井によれば、「一番のポイント」とは次のようなものだ。

 4-4-2のブロックを作る中で、イビセヴィッチとミュラーの両SHを、高い位置を取るギンターとシュメルツァーの両SBまでは戻さない。開いたフンメルス、ソクラティスの両CBにプレッシャーを掛けられるようにする。6バックまたは5バックになってしまうようなラインの引き方はしない。うまく高く保つ。

 加えて香川真司が「球際やセカンドボールで苦しさを感じていました」と言うように、HSVは果敢でアグレッシブな姿勢を貫いた。

 試合後に。酒井は手応えを感じた。

「それによって相手のコースも少なくなって、取れるところで、真ん中で取れた」

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