ボールポゼッションを高めるコンセプトの下、代表では左サイドに回るロッベン
“個の力”が語られるようになって久しいが、我々サッカーファンは“個の力”を本当に理解しているのだろうか。“ドリブルで相手を抜くこと”や“ヘディングで競り勝つこと”など、分かり易い局面だけが1on1ではない。どうすれば相手を出し抜くことが出来るか、逆を取る事が出来るか。その為にはどんな要素が必要なのか。
今回の1on1 Football TVは、16日に行われるオランダ代表戦、19日のベルギー代表戦を特集し、勝負の命運を握る6つのマッチアップにフォーカスした。
オランダ戦・ベルギー戦プレビュー
・オランダ戦: 【ロッベンvs内田】、【ファン・ペルシーvs川島】、【ストロートマンvs本田】
・ベルギー戦:【アザールvs吉田】、【フェライニvs長谷部】、【フェルトンヘンvs柿谷】
フットボールチャンネルではその中から【ロッベン対内田】のマッチアップについて、テキストで皆さんにお届けする。音声で6つのマッチアップを視聴したい方は専用ページから番組をチェックして欲しい。
藍澤:ロッベン選手と内田選手は2人ともブンデスリーガに所属していて、対戦経験もあるんですよね?
河治:ロッベンはバイエルンで主に右サイドを担当するので、内田選手とマッチアップする機会と言うのは殆どない。シャルケ対バイエルンの対戦の時には基本的にはリベリー選手とのマッチアップになります。
オランダ代表ではロッベン選手が左サイドを担当するため、内田選手とのマッチアップになるわけですが、なぜオランダ代表では左サイドなのか。ロッベン選手は左利きで、バイエルンだと中に入ってシュートを打ったりスルーパスを出したりということが求められるんですが、オランダ代表の場合にはまずポゼッションを高めたい。ボール支配率を高めてピッチを広く使って崩すというファン・ハール監督の狙いがあるんです。
ロッベン選手はカットインで中に入ってくるというイメージがありますが、オランダでは縦に仕掛けてクロスを上げる、あるいは、中に入っていくのでもカットインというよりは斜め前に進出し、そのままワイドからシュートを打っていくようなプレーをすることが多いですね。