迷走するイングランド代表【写真:Getty Images】
イングランド代表の“迷走”が続いている。15日、英紙『テレグラフ』が元トッテナム指揮官ハリー・レドナップ氏のコメントを伝えた。
サッカーの母国ながら、イングランド代表が主要国際大会(ワールドカップとEURO)のタイトルを獲得したのは一度しかない。1966年の自国開催のW杯だ。以降、毎大会のように“優勝候補”とみられながらも、勝利を逃している。
近年は優勝どころかベスト4にも入ることができておらず、最後にベスト4に入ったのは1996年のEUROまで遡る。レドナップ監督はその原因を「アイデンティティの欠如」と考えているようだ。
「私は未だに我々イングランド代表がどのようにプレーするのかわからないんだ。我々は何なんだ?どのようなゲームプランで挑むのだ?」
同氏によれば1999年にグレン・ホドル監督が退任して以来、イングランド代表の迷走は続いているという。2000年代に入り、デイビッド・ベッカム、スティーブン・ジェラード、フランク・ランパード、マイケル・オーウェン、リオ・ファーディナンドら豪華なメンバーを擁したものの、一度も黄金期を迎えることなく終わっている。
たしかにレドナップ監督が指摘するように、近年のイングランド代表は明確なプレースタイルが存在していない。スター選手こそ定期的に現れるものの、チームとして機能しているところはみられてない。
EURO2016予選では10戦全勝で本大会出場を決めたイングランド。果たして、本戦までにアイデンティティを確立することはできるのだろうか。
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