「いい意味でいい経験にはなっているなと」
12日の2018年ロシアW杯アジア2次予選第5戦・シンガポール戦を控え、日本代表も8~9日にかけて続々と現地入り。8日に千葉県内で今合宿の初練習を行った西川周作、槙野智章(ともに浦和)ら国内組11人に加え、8日にJ2・ツエーゲン金沢戦を消化した山口蛍(C大阪)、欧州組の長谷部誠(フランクフルト)や本田圭佑(ミラン)ら欧州組も合流。
8日にシャルケとのルールダービーがあった香川真司(ドルトムント)と移動便が遅れた長友佑都(インテル)を除く21人が9日夕方、気温30度超のシンガポール市内のグランドで1時間半にわたって現地最初の練習を消化した。
10月初旬にチーム体制を批判して以来、10月17日のトリノ戦から5試合連続で後半途中に出場にとどまっている本田は、似たような状況の岡崎慎司(レスター)、6日に試合のあった原口元気(ヘルタ)、清武弘嗣、酒井宏樹(ともにハノーファー)と5人でやや負荷の高いメニューを消化した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も直々にボールタッチの指導を行うなど、攻撃の大黒柱である本田と岡崎のコンディション面を気にかけていた様子だった。
「やはりコンディション維持に関しては、当然ながら試合に出ていないんで簡単なことではないですけど、そこは試行錯誤しながら。今までこれだけベンチに座ったことがあんまりないんで、いい意味でいい経験にはなっているなと。ベンチに座っている人が気持ちも少しずつ分かってきたり、違った視点から選手としてチームをサポートしたりとかね。
ただ、代表ではまた違う立場で引っ張っていかないといけないし、それはそれで自分の得意とするところなんで、しっかりやりたいなと思います」と練習後にメディアの取材に答えた本田はミランでの苦境を必ずしもネガティブには捉えていないようだった。