中盤を5枚に。バルサ対策を施したビジャレアル
後半は圧巻だった。59分、ブスケツの縦パスに抜け出したネイマールが先制のゴール。69分にはムニルがファウメ・コスタに倒されてPKを獲得。これをスアレスが決めて2-0。
そして84分、スアレスのクロスを受けたネイマールが浮き玉で相手DFを交わし、落下してくるボールを右足でボレー。ゴール・オブ・ザ・シーズン級のゴールで45分間のショーを締めくくった。
この日、カンプ・ノウに迎えたのは5位に位置するビジャレアル。05/06シーズンにはディエゴ・フォルランやファン・ロマン・リケルメを擁してチャンピオンズリーグ4強入りしながらも11/12シーズンに降格。それでも1年で昇格すると、2年連続で6位と再び強豪として返り咲いた。
そんなビジャレアルが用いた対バルサ戦術は、再起を目指すロベルト・ソルダードを1トップに本来の4-4-2から中盤を5人に増やし、高い位置からプレスをかけるというもの。
この高い位置からのプレスという戦術は、これまでバルサが対戦したクラブの多くが実践したものであり、セルタが勝利を手にするなど一定の成果は出ていた。実際に前半は確実に機能し、45分間のみで20回ものインターセプトを記録。敵地カンプ・ノウということを考えても十分に互角に渡り合っていた。
後半キックオフのホイッスルの後、戦況を変えたのはセルヒオ・ブスケツだった。
【次ページ】流れを引き寄せたブスケツのプレーポジション変化