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本田圭佑 9年前

本田、屈辱の“3番手”、20歳にスケールで敗北。四面楚歌の10番が生きる道とは

イタリア・セリエA第12節が現地時間の7日に行なわれ、日本代表FW本田圭佑が所属するミランはアタランタと対戦して0-0の引き分けに終わった。試合前には移籍希望の報道がされるなど、クラブ内での孤立が噂されていた本田は20歳のFWエムバィエ・ニアンに先発を奪われる厳しい状況が続いている。本田が直面しなければならない問題とはどこにあるのだろうか。

text by Keiske Horie photo by Getty Images

先発争いで20歳FWに敗れた本田

本田、屈辱の“3番手”、20歳にスケールで敗北。四面楚歌の10番が生きる道とは
アタランタ戦でベンチスタートとなった本田圭佑【写真:Getty Images】

「出て行きたければ、移籍すればいい」

 セリエA第12節アタランタ戦の前日記者会見で、会場を凍りつかせるような一言が放たれた。ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督が日本代表FW本田圭佑の去就について聞かれ、“率直な”意見を返したのだ。

 指揮官は「本田は出番を与えられていたように思う」「うちに(ディエゴ・)マラドーナや(リオネル・)メッシはいない」と厳しい口調で言い放った。前日に本田が移籍希望をクラブに突きつけたとの報道があったということで、実質的に放出を容認するようなコメントだった。

 これにうろたえたのはメディアやファンだけではなかった。すぐさまアドリアーノ・ガッリアーニCEOが「本田は移籍を希望したことはない」と火消しに入ったのだ。そんな一触即発の状況ながら、アタランタ戦にはMFジャコモ・ボナベントゥーラが累積警告で不在ということもあり、どこか「先発出場のために発破をかけたのだろう」という楽観的な空気が漂っていた。

 しかし、現実は非情だった。試合開始のホイッスルが吹かれた時、ピッチに立っていたのは本田ではなく20歳のFWエムバィエ・ニアンだった。これにより、本田が本格的にクラブ内で孤立していることが明らかとなり、ウイングにおいて“3番手”であることが発覚した。

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