チームの成熟度アップへ、控えメンバー起用も
世相はダービーを見据えている。日曜日にはライバル=FCシャルケ04との試合が迫る。2015年10月31日に行われたブレーメン戦の後で、監督トーマス・トゥヘルは「もちろん我々はその試合を楽しみにしているよ」と話した。初めてのダービーとなるユリアン・バイグルも「特別な試合」と答えている。
しかしレヴィア・ダービーの3日前には、ヨーロッパリーグのグループC第4節がある。指揮官トゥヘルは言う。
「しかしまずガバラとのヨーロッパリーグの試合が控えている。木曜日に我々はグループリーグの突破を確定させたい。そこに今は完全に集中している」
5日の木曜日にボルシア・ドルトムントは、ガバラFKをホームに迎える。グループステージを折り返して、ドルトムントは勝ち点7で首位に立つ。ガバラは勝ち点1で最下位だ。
この試合でドルトムントが勝ち点3を積み上げ、もう一方の試合でクラスノダールがPAOKに勝利すれば、グループCの突破が決まるという状況である。トゥヘルは「突破を確定させたい」ようだ。
EL本戦の開幕に当たって、主将のフンメルスはグループステージを「宿題」と表現したが、「宿題」は片付けられるうちに片付けてしまいたい、といったところだろうか。そうすれば、残りの2戦では主力を休ませ、控えのメンバーを起用して連係を深め、チーム全体の成熟度を上げることができる。
そこで「宿題」を片付けてしまうために、考えられるベストメンバーで臨むのかどうかが、ガバラ戦の焦点と言えそうだ。
例えばGKの起用法を見ると、リーグ戦とカップ戦にはビュルキを使い、ELにはバイデンフェラーを用いるといったように、トゥヘルは国内の試合を軸に考えているところがあるようである。