サウジアラビア代表【写真:Getty Images】
サウジアラビアサッカー連盟は、5日に行われる予定だったロシアW杯2次予選のパレスチナ戦を棄権すると発表した。
元々は先月13日にパレスチナで開催されるはずだった同カードだが、試合会場がイスラエルに占領されているヨルダン川西岸地区だったため、サウジアラビア側が遠征を拒否していた。
イスラエルとの関係が悪いサウジアラビアはパレスチナ戦を中立地で開催するよう求めていたため、国際サッカー連盟(FIFA)が延期を決めたものの、先月21日に試合を11月5日にパレスチナで開催すると発表。
FIFAは「パレスチナが安全を全面的に保障する」と説明していたが、サウジアラビアはこれまで通り遠征を拒否し、中立地での開催を求めていた。そして希望の叶わなかったサウジアラビアサッカー連盟は3日の理事会で同カードの棄権を決断している。
連盟の広報はサウジアラビアメディア『サウジ・ガゼッタ』に対し「例外的な状況」と、今回の棄権に至った理由を説明している。
サウジアラビアは9月のマレーシア戦も観客の花火投げ込みで中止になるなど、アジア予選で度々災難に見舞われている。
【了】