ニューヒーロー賞を受賞した赤崎
国内3冠のひとつであるヤマザキナビスコカップ。決勝に駒を進めたのはガンバ大阪と鹿島アントラーズだ。
昨年の覇者であるG大阪は今年も安定した力を見せている。リーグ戦ではベガルタ仙台に勝利し、FC東京を抜いて年間3位に浮上した。2年連続3冠制覇の可能性があり、ナビスコ杯を制してその後の戦いに弾みをつけたいはずだ。
パトリック、宇佐美貴史、倉田秋など、対戦相手に脅威を与える選手が前線に揃い、堅実な守備も備える。ACLは準決勝で敗退という悔しい結果に終わったが、その実力に疑いの余地はない。
特にパトリックは迫力あるランで相手のラインを押し下げることができる。彼が得点できないとしても、スペースを得た宇佐美らが輝く。このブラジル人FWの活躍がG大阪には必要だ。
鹿島は24日のJ1・2nd第15節の湘南戦で痛い負けを喫した。ステージ優勝のためには勝ち点3が不可欠な試合で、チームは相手の後手を踏み続け、前半だけで2点を奪われた。
決定機は鹿島も作った。しかし、ビハインドを追いかける焦りからか精度を欠き、試合終了直前に金崎夢生が1点を返すのが精一杯だった。
その金崎は、気迫を前面に押し出すプレーでチームを牽引している。FWとして決定的な仕事をやってのけるか、G大阪戦でも獅子奮迅の活躍が求められる。
また2年目の赤崎秀平は今大会のニューヒーロー賞を受賞した。湘南戦後には「リーグで厳しくなった分、ナビスコがあるので、そこでどうしてもタイトルを獲らなきゃいけない。最近、前半の一発目からチーム全体でフワッと入ってしまっている部分があるので、この負けをきっかけに変えていかないといけない」と課題を語り、ナビスコ制覇に目を向けていた。