キエーヴォ戦も本田の出番はわずか…
結局、キエーヴォ戦で本田圭佑の出場はアディショナルタイムも含めて10分少々にとどまった。前半は攻めあぐねてシュートにもろくにいけなかったミランだが、後半8分にルカ・アントネッリのゴールで先制。そのあとは、前に出ざるをえなくなったキエーヴォの前に優位に戦った。
そうなると、FW陣の交代を急ぐ必要もなくなる。中2日の出場となったアレッシオ・チェルチは結構疲れていて後半は走れなくなっていたのだが、シニシャ・ミハイロビッチ監督はそれでも交代を遅らせた。結局のところ、アップを続けていた彼が呼ばれたのは後半39分だった。
「最悪の時期は過ぎた。前のシステムではうまくいかなかったし、そこからチームが自信を取り戻す必要があった。そして結局、相手に決定的なチャンスがあったのは3回だけだったので、チームはコンパクトネスを取り戻していると思う」
ミハイロビッチ監督は、試合後の会見でそう語った。やはり、4-3-3のシステムのもとで築き上げられたバランスを崩したくなかったのだ。そしてこの日のトピックは、0点で抑えてしまったこと。守備をしないと批判されるチェルチを使っても、全体の守備バランスは保たれてしまったことを意味する。ハードワークの効く本田を急いで投入する必要性もなかった、ということである。