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香川真司 9年前

「ようやく辿り着いた」。勢いを加速させるカストロとラモス。前半で勝負を決めた香川の一発

DFBポカール2回戦、ドルトムントはパーダーボルンと対戦して7-1と圧勝。勝負を決めたといえる前半、ゴールを決めたのはゴンサロ・カストロとアドリアン・ラモス、そして香川真司だった。ドルトムントにとって、この勝利は後半戦に向けて戦力に厚みを増させるものとなった。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

2ゴール1アシスト。輝きを放ったカストロ

「ようやく辿り着いた」。勢いを加速させるカストロとラモス。前半で勝負を決めた香川の一発
序盤を香川は「2部の相手ですし、ポカールということでちょっと集中力を最初欠いていました」と振り返った【写真:Getty Images】

 2G2Aのゴンサロ・カストロは、胸を撫でおろした。2015年10月28日に行われたDFBポカール2回戦、対SCパーダーボルン戦の後のことだ。

「僕は(今季レバークーゼンから)移籍してきてドルトムントにもう長いこといる。だけど今この試合でようやくドルトムントに辿り着いたんだよ」

 試合の後でほっとしたのは、カストロだけではないだろう。21分、ドルトムントはパーダーボルンに先制を許した。ビュルキが投げたボールを受けたギュンドアンが、プレスを掛けられて再びビュルキにバックパス。ビュルキはラキッチに詰められ、ゴールを奪われる。0-1。

 序盤を香川は「2部の相手ですし、ポカールということでちょっと集中力を最初欠いていました」と振り返った。前日にはマインツ、フランクフルトが、それぞれ2部1860ミュンヘン、3部アウエに不覚を取っている。番狂わせはカップ戦の醍醐味だ。一発勝負では、何が起きてもおかしくはない。

 引いてカウンター、GK、DFからのビルドアップに対する厳しいチェック…パーダーボルンは多少なりともBVB対策を立ててきた。敵将エッフェンベルクの「ドルトムントを前に不安はない」という言葉は、伊達ではなかったのだ。

 しかし4分後の25分、すぐにドルトムントは同点に追い付く。カウンターから、カストロのスルーパスにラモスが抜け出す。GKクルーゼを交わして、左足でゴール右隅に流し込んだ。1-1。

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