CLマドリー戦はスコアレス。ファンはイブラに不満
「パストーレにスタメンの座を譲るべきストライカーは次のうち誰か?」
①イブラヒモビッチ
②カバーニ
③ディ・マリア
チャンピオンズリーグ(CL)第3節レアル・マドリー戦の翌日、『ル・パリジャン』紙にこんな読者アンケートが載った。
8月にシーズンが開幕して以来、無敗でリーグ首位をひた走る“国内では無敵”のPSGにとって、その強さがどこまで本物かを試す一戦だったこのマドリー戦。結果は0-0のドロー。しかし内容的には相手に支配された形で、3トップを形成した上記の3人はほとんど好機を作れなかった。
攻め手に乏しかったPSG陣営の攻撃が活性されたのは67分、ディ・マリアに替わってパストーレが投入された後。しかし残り30分を切った時点から状況を優勢に変えるのは厳しく、「もっと早くパストーレを入れていれば…」という思いを観る者に抱かせた。
というわけで、上のようなアンケートが実施されるに至ったわけだが、その集計結果は…。
①イブラヒモビッチ 80.8%
②カバーニ 9.9%
③ディ・マリア 9.3%
筆者の回答も含め、8割以上という圧倒的な票を集めたのが2012/13シーズンの入団以来3季連続でチームのトップスコアラーであるイブラヒモビッチだった。
イブラは、依然として位置づけの上ではチームの主砲、エースストライカーだ。9節のマルセイユ戦では2本のPKを仕留め、これまでペドロ・パウレタ氏が持っていた109ゴールのPSGのクラブ記録を更新、“レジェンド”の仲間入りをした。
しかしそれぞれ30点、26点を挙げてリーグ得点王になった入団初年度とその翌シーズンとは、プレーの質や中味はまったく違う。