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香川真司 9年前

「代わりの選手も結果を残す」香川が語ったチームの成熟。高まる流動性が爆発力を呼び戻す

公式戦4試合未勝利という一時の停滞を乗り越えたドルトムント。アウクスブルクをホームで5-1と撃破した試合後、チームの成熟に手応えを示した香川真司。開幕直後は主力と控え選手の間に戦術理解の点で差があったが、時を経るごとに連係が深まり、先発を入れ替えても高い流動性を保てている。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「ボールタッチのスピード感についていけていない」

「代わりの選手も結果を残す」香川が語ったチームの成熟。高まる流動性が爆発力を呼び戻す
18分にオーバメヤンが先制【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントがチームとしてさらに成熟しつつある。2015年10月25日のブンデスリーガ第10節、ドルトムントはホームにアウクスブルクを迎えた。

 2位と18位という順位の差がそのままゲームに現れた。ドルトムントは開始30秒で最初のチャンスを作る。ワンボランチのベンダーが、ワントップのオーバメヤンに縦パスを入れる。オーバメヤンは右のカストロにダイレクトで叩いて、そのままゴール前に走る。

 カストロの折り返しは、クラヴァンがかろうじて防いだ。中でもオーバメヤンの動き出しは良く、22日のガバラFKとの試合でハットトリックを演じた好調を持ち込んでいた。

 6分にギュンドアンが狙われてカウンターを食らう場面もあったが、立ち上がりからBVBがゲームを優勢に進めていった。ミヒャエル・ツォルクSDは「前半戦は全てが簡単だったようだ」と振り返っている。

「我々はボールと相手を走らせて、広範囲をカバーし、そしてちょうど良いタイミングで得点した」

 香川もアウクスブルクに対して「ボールタッチのスピード感についていけていない感じがしていた」と感じていた。

「前半の最初から流動的に相手に対して畳み掛けていた」

 そうした流れの中で、18分にオーバメヤンが先制する。右サイドで、ギンターのパスをギュンドアンがスルーし、カストロが再び前を走るギュンドアンへ。折り返しをオーバメヤンがファーで合わせた。1-0。

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