「ボールタッチのスピード感についていけていない」
ボルシア・ドルトムントがチームとしてさらに成熟しつつある。2015年10月25日のブンデスリーガ第10節、ドルトムントはホームにアウクスブルクを迎えた。
2位と18位という順位の差がそのままゲームに現れた。ドルトムントは開始30秒で最初のチャンスを作る。ワンボランチのベンダーが、ワントップのオーバメヤンに縦パスを入れる。オーバメヤンは右のカストロにダイレクトで叩いて、そのままゴール前に走る。
カストロの折り返しは、クラヴァンがかろうじて防いだ。中でもオーバメヤンの動き出しは良く、22日のガバラFKとの試合でハットトリックを演じた好調を持ち込んでいた。
6分にギュンドアンが狙われてカウンターを食らう場面もあったが、立ち上がりからBVBがゲームを優勢に進めていった。ミヒャエル・ツォルクSDは「前半戦は全てが簡単だったようだ」と振り返っている。
「我々はボールと相手を走らせて、広範囲をカバーし、そしてちょうど良いタイミングで得点した」
香川もアウクスブルクに対して「ボールタッチのスピード感についていけていない感じがしていた」と感じていた。
「前半の最初から流動的に相手に対して畳み掛けていた」
そうした流れの中で、18分にオーバメヤンが先制する。右サイドで、ギンターのパスをギュンドアンがスルーし、カストロが再び前を走るギュンドアンへ。折り返しをオーバメヤンがファーで合わせた。1-0。
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