川崎フロンターレのFW大久保嘉人【写真:Getty Images】
J1の川崎フロンターレは2ndステージ第15節、ホームで横浜F・マリノスと対戦した。
同じ県に本拠地を置く“神奈川ダービー”だったが、注目はJ1歴代最多得点記録の更新と3シーズン連続の得点王が期待される川崎FのFW大久保嘉人だ。
2つの記録を追っている大久保だったが、今季J1最少失点の鉄壁を誇る横浜FM守備陣を前に苦戦を強いられてしまう。
39分には中村俊輔のFKからファビオがヘディングシュートを決めて横浜FMが先制。その後は川崎Fも猛攻を仕掛けるが、頼みの大久保はシュート2本に終わってしまった。
試合は90分が過ぎ、後半アディショナルタイムへ。何としてもゴールが欲しい川崎Fだったが、ハプニングが発生する。
横浜FMのFWアデミウソンから大久保がファールを受けると、両選手の小競り合いに。主審はファールを仕掛けたアデミウソンに加えて、大久保にもイエローカードを提示。前半にもイエローカードを受けていた大久保は、退場となってしまった。
試合はこのまま終了し、横浜FMが1-0で勝利した。
J1通算得点ランキングで歴代1位の中山雅史(157ゴール)を2ゴール差で追っていた3位の大久保(155ゴール)だったが、次節の浦和レッズとの大一番は出場停止となった。
また、歴代2位となる156ゴールの佐藤寿人(サンフレッチェ広島)は6試合無得点が続いている。今季中の記録更新が有力視されていた2人だが、ここにきて足踏み状態となった。
大久保はJ1得点ランク首位に立つ22得点を挙げているが、宇佐美貴史(ガンバ大阪)が19得点で迫っている。
ACLの日程の都合でG大阪は今節のベガルタ仙台戦を翌25日に控えており、この試合と大久保が出場停止となる次節にも逆転される可能性もある。
大久保に残された試合は最終節、ホームでの仙台戦のみ。この1試合で2つの記録を同時に達成することはできるだろうか。
▽J1歴代最多得点ランキング
1位 中山雅史 157ゴール
2位 佐藤寿人 156ゴール
3位 大久保嘉人 155ゴール
4位 マルキーニョス 152ゴール
5位 前田遼一 146ゴール
6位 三浦知良 139ゴール
【了】