広州恒大がACL決勝進出【写真:Getty Images】
【ガンバ大阪 0-0(1-2) 広州恒大 ACL準決勝第2戦】
AFCアジアチャンピオンズリーグ準決勝の2ndレグが21日に行われ、ガンバ大阪はホームに広州恒大を迎えた。
アウェイ広州での1stレグを1-2で落としていたG大阪は、この試合に1-0か2点差以上で勝利すれば決勝に進出する。引き分け以下では無条件で敗退決定だ。
この大一番には出場停止だった丹羽とベンチ入り禁止を科されていた長谷川監督が戻ってきた。一方、宇佐美は先発から外れ、代役にベテランの二川が起用された。広州恒大はパウリーニョや今大会8得点のリカルド・グラール、エウケソンのブラジルトリオがスタメンでピッチに立っている。
序盤からボールをキープして試合の主導権を握ったかに見えたG大阪だったが、シュートの場面をなかなか作れない。広州恒大は少ないチャンスでも確実にシュートを放ちゴールを脅かす。
最大のピンチは43分、G大阪は自陣でのパスミスをかすめ取られ、エウケソンにシュートを打たれるも東口がスーパーセーブを見せて難を逃れた。
44分には倉田がGKの逆を突くシュートを放つも、勢いなくキャッチされてしまう。そしてそのままスコアは動くことなく0-0で前半を終えた。
後半は広州恒大が主導権を握る。52分、阿部が自陣でボールを奪われると、リカルド・グラールがスルーパスを送り、エウケソンが左足を振りぬく。しかしこのボールは枠をわずかに外れて事なきをえた。
なかなか前に出られなくなったG大阪は、60分に今野が左サイドを駆け上がって折り返す。だがパトリックの目の前でクリアされてしまいシュートまでは持ち込めない。
すると長谷川監督はこの直後に阿部を下げてエースの宇佐美を投入し、勝負に出る。64分にはCKを岩下が頭で合わせ、ボールはパウリーニョの手に当たったかに見えたが、主審の笛は鳴らなかった。
70分、今度は藤春がオーバーラップして左サイドを深くえぐり、ペナルティエリア内へパスを送る。しかし倉田のシュートは相手DFに当たってしまいゴールネットを揺らすには至らない。さらに宇佐美も果敢にゴールを狙ったが、惜しくもボール1個分枠を外れてしまった。
ゴールに飢える宇佐美は84分に相手が処理にもたついたところを奪ってシュートを放つ。これもわずか右に逸れてしまったが、可能性を感じさせる一発となった。そして長谷川監督は先週末の浦和レッズ戦で移籍後初得点を記録した長沢を入れてゴール前に新たなターゲットを作る。
しかし、最後まで攻め続けながらゴールネットを揺らせなかったG大阪は2ndレグを0-0で終えた。準々決勝は劇的な一発で勝ち抜けを決めたが、2戦合計スコア1-2を覆せず、広州恒大が決勝進出となった。
勝利した広州恒大は西アジア側を勝ち抜いたUAEのアル・アハリ・ドバイとの決勝に挑む。タイトルを懸けた1stレグは11月7日、2ndレグは同月21日に予定されている。
【得点者】
なし
【了】