2日に放送されたテレビ東京「FOOT×BRAIN」は「サッカー×海外留学」を考える。スタジオゲストには、アルビレックス新潟シンガポールの是永大輔CEOと、アーセナルFCユースの留学経験を持つタレントのJOYを招いている。
番組内では、サッカー留学の実態として海外挑戦にまつわるさまざまなケースや選手、人物を紹介。今年3月、日本代表との国際Aマッチにカナダ代表として出場した中島ファラン一生のように、東京ヴェルディユースからアルビレックス新潟、新潟シンガポールを経て、デンマークリーグに移籍して活躍する選手などが紹介された。
そして番組が着目していたのは、サッカー留学という部分だ。実は日本人の海外留学全体に限ると、ピーク時に当たる2004年の年間85,945人から、2010年には58,060人と6年連続で減少傾向にある(文部科学省集計)。しかし海外サッカー留学者数限定となると、2000年に100人未満から現在は年間1500人以上と増加中なのである(ユーロプラスインターナショナル調べ)。
近年では、今年の8月に設立されたアルビレックス新潟バルセロナのように、サッカーと語学・企業研修を組み合わせた新しい形の留学プログラムも生まれている。
プロサッカー選手の育成ではなく、サッカーを通じた語学学習や企業研修など実践的なスキルを修得させるのが目的としたものとなっており、是永大輔CEOによれば、サッカー留学を通じて国際人としてのセカンドキャリアを積んで欲しいとの思いがあるようだ。
「出て行って損はないと思う。サッカーでもし成功しなくても学べることはたくさんある。臆せず出て行ってほしい」とコメントしたのは、アルゼンチンの名門ボカ・ジュニアースでのスタッフ経験のある亘崇詞氏(現:ASエルフェン狭山FCコーチ)。
海外サッカー留学も、プロ選手になるだけが目標ではない時代なのだろう。今度は海外サッカー留学にも様々な形が生まれていきそうである。
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