アンヘル・ディ・マリア【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)のアンヘル・ディ・マリアは、21日にレアル・マドリーとの古巣対決に臨む。チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出に大きな影響を及ぼす一戦だが、心境は複雑だ。スペイン紙『アス』が伝えている。
「もしマドリー相手にゴールしても喜びたいとは思わない。あのクラブでの時間は僕の心に深く刻まれている。リスボンでCLのトロフィーを勝ち取ったことは忘れられない」
ディ・マリアがマドリーに在籍した最後の年、カルロ・アンチェロッティ監督率いるチームは通算10回目のCL優勝“ラ・デシマ”を経験した。マンチェスター・ユナイテッドでの1年間はCLに出場しなかったため古巣対決は実現しなかったが、パリに新天地を求めたことでついにその時はやってきた。
「マドリーとの対戦は本当に特別だ」とアルゼンチン代表のスターは語る。その理由は「ユナイテッド移籍前最後の試合で、ベルナベウの観客はスタンディングオベーションで送り出してくれたことを思い出す」というものだ。
今回はPSGの本拠地での再戦となるが、すぐにまたサンチャゴ・ベルナベウへ帰還する機会がやってくる。ディ・マリアは古巣のファンに成長した姿を見せ、恩返しの“勝ち点3”をもぎ取ろうとしている。
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