躍動したチャンピオンズリーグ
久しぶりに躍動している香川のプレーを見ることができた。見ていて上手いと、思わず膝を打つシーンが何度もあった。本調子の香川が、ようやく帰ってきたのだ。
チャンピオンズリーグ・グループステージ第4節レアル・ソシエダ対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、0-0のスコアレスドローで幕を閉じた。アウェイでの勝ち点1は悪くないし、日本代表MFの復調はチームにとって好材料だ。そして何より多くの日本のプレミアファンや、日本代表ファンにとっても嬉しい事実だろう。
8月はベンチ外の日々。9月になってようやく初めて出番をもらうも、その後出られない試合が多かった。10月になってようやくコンスタントに出番をもらうも、活躍できない試合がほとんど。そして11月になった今月、ようやく香川にとって苦しい時期は終わりを告げ、プレーは好調時のそれを取り戻した。
しかも調子を取り戻しただけではない。ソシエダ戦では、自身が好むショートパス中心のプレーをしながらも、デイヴィッド・モイーズ監督が好むゴールの近くでは積極的にドリブルやシュートを狙うシーンも多かった。
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