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ジュニサカ 11年前

長友佑都・小川佳純も大学からプロへ! 明大サッカー部に見る“学生サッカーと文武両道”

近年、大躍進を遂げ、古豪復活を強く印象づけている明治大学サッカー部。2009年の天皇杯では、モンテディオ山形に勝利し、学生サッカー史上初となるJ1クラブ撃破を成し遂げ、その勢いのまま翌年51年ぶりのインカレ優勝も果たした。その明治大学サッカー部を率いるのが神川明彦監督。大学職員として働く同氏は、チームの強化を図る一方、「学生としての本分」を大切に部員たちの指導を行ってきた。学業とサッカーの両立。そして文武両道の本当の意味とは――。大学でサッカーを続けることの意義を聞いた。

text by 三谷悠 photo by meijiuniversity

※『ジュニアサッカーを応援しよう!Vol.18秋号』P106-111より転載

早朝練習で学業とサッカーの両立に成功!

長友佑都・小川佳純も大学からプロへ! 明大サッカー部に見る“学生サッカーと文武両道”
【写真協力:明大スポーツ】

――まず監督自身の学生時代をお聞きします。当時、サッカーと勉強の両立はうまくできていましたか?

 できていたと思います。特に中学生のときは夕方の6時まで練習。その後、家に帰ってご飯を食べてから、塾に行くという生活でした。

 塾は夜7時30分とか8時スタートだったのかな。塾に来るのは勉強のできる子たちばかりで、僕が一番劣等生だったんです。でも、鎌倉高校に行くという目標があったので「なにくそ」と思いながらやっていました。

――サッカーの練習は?

 大好きでした。自分でいうのもなんですが、中学校では僕が一番うまかったんですよ。だから、たくさんやりました。授業が終わって、ホームルームで「さよなら」と言うと、ダッシュでグラウンドに行くくらい(笑)。みんなが集まってくる頃には、もうボールを蹴っていました。

 週1回しか練習のなかった小学校に比べて、中学校は(部活で)毎日練習がありますから、とにかく毎日サッカーできるのが楽しみでしたね。

――両立の大変さは感じませんでしたか?

 全然。眠かったですけど、常に楽しさがありました。自分の目標を設定して、その目標に達する喜びですよね。

――さて、現在は明大の監督を務められていますが、就任以降、学生が授業に出られるように6時からの早朝練習を実施しているそうですね。

 私自身が、学生として明治大学のサッカー部に在籍していたときから感じていたのですが、当時の練習が授業に出にくい時間に設定されていました。

 午後2時か3時に練習がスタートするので、そうなると午後の授業を受けられない。そもそも、大学は勉強をする機関なのに、サッカーばかりやっているのはおかしいんですよ。

 ですから監督に就任した2004年から、早朝練習を取り入れました。私も仕事がありますし、ナイター設備もないので朝にやるしかないと。6時から始めて約2時間。8時に終われば、1限の授業に間に合います。そうすることでスッキリした気持ちで授業に行けるんですよ。


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長友佑都・小川佳純も大学からプロへ! 明治大学サッカー部 神川監督に聞く、学生サッカーと文武両道【前編】
長友佑都・小川佳純も大学からプロへ! 明治大学サッカー部 神川監督に聞く、学生サッカーと文武両道【後編】

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