長谷部誠【写真:Getty Images】
日本代表は12日、イランとの親善試合に向けた前日練習を行った。
アジア屈指の力を誇る相手との対戦について、長谷部誠は「自分たちがもう1つ上のステップに行くために、非常に大事な試合だと思います」と、この一戦を位置づけた。ただの親善試合ではなく、真剣勝負として捉え勝利を目指すつもりだ。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「選手の50%を入れ替える」と示唆しているが、「競争が激しくなって監督を悩ませるようなプレーをしなければならない」と長谷部。今後のポジション争いを活性化させる意味でも、シリア戦で出番のなかった選手たちには奮起が求められる。
イラン戦では守備の時間も長くなるだろう。だが「出てくる相手に対しては、裏に速い攻撃っていうのは有効」と長谷部が言うように、スペースを上手く使えれば指揮官の目指す縦に速い攻撃も見られるはずだ。
とはいえ、そればかりになると当然ながら「大味な試合になってしまうかもしれないので、そのへんの変化をつけるのが大事」と、長谷部は中盤の底で舵を取るつもりだ。
この試合では初招集の南野拓実や、経験の浅い選手たちにも出番があるかもしれない。「アウェイの雰囲気の中、厳しい環境の中でやることが一番」とキャプテンは敵地で強豪と戦えることの意義を感じている。こうした場で若手が活き活きとプレーできれば、チームの底上げにも繋がるはずだ。
【了】