FIFA理事の田嶋幸三氏【写真:Getty Images】
13日のイラン代表との親善試合に向けテヘランで調整を続けている日本代表。同行する日本サッカー協会副会長にしてFIFA理事の田嶋幸三氏が11日、練習後に取材に応じ、FIFA事件に関して重い口を開いた。
ゼップ・ブラッター会長が90日の資格停止処分など重い処分が科された今回の一件。田嶋氏は「本当に危機的な状況。欧州では攻撃と言ってもいいくらいの批判が出ているが、仕方ない。これはFIFAが原因」と改めて事件の重大さを語った。
現在、田嶋氏は他の複数FIFA理事たちと情報交換を行っているという。「新たな人たちが出たいと言っているという噂は出てきている」と、次に行われる会長選挙にこれまで名前の出なかった人が立候補する可能性を示唆した。
田嶋氏はイラン戦終了後、マレーシアに向かい、AFC技術委員会に参加。そこでアジアから誰を推薦するのか話し合うという。「アリ王子なのか、会長なのか……」と語ったが、新候補となれば、ブラッター氏と会長の座を争ったアリ王子、現AFC会長のサルマン・ビン・イブラヒム・アル=ハリファ氏以外から抜擢することになる。
「何度も言うが膿は出し尽くさないといけない。新たな人が改革の中心になっても、また問題が起こるといつまで経ってもFIFAの信用は取り戻せない。既に信用は相当失った」と田嶋氏は厳しい口調で語る。
改革の柱になれるような人物を擁立できるのか、今後の動向に注目だ。
【了】