宇佐美貴史【写真:Getty Images】
日本代表は10日、イランとの親善試合に向けてテヘランで練習を行った。
現地に入ってから特別なイラン対策などはまだ練習していないようだが、宇佐美貴史はシリア戦で得た手ごたえを実感しながらトレーニングに取り組んでいる。
「個で打開していくってこともそうですけど、連携の中でゴール前に入っていくプレーっていうのはすごいやりやすいなと思いましたし、点を取ったシーンでもしっかり点を取れるポジショニングさえ繰り返しできれば、そういうチャンスは絶対巡ってくるなと思った」
シリア戦では途中出場ながら周囲との見事なコンビネーションを見せてゴールを挙げた宇佐美。これまではボールを持ったらとにかく仕掛けるイメージの強い選手だったが、代表でのプレーを経てまた一歩成長しようとしている。
だが、連携プレーも増やしながら「やっぱり個で、ドリブルで打開していくとか、自分ならではのプレーもしていかないといけない」と、持ち味を押し出したプレーも必要という姿勢は崩していない。
もちろんドリブル突破を仕掛けてペナルティエリアまで侵入できれば一気にビッグチャンスを作れる。シリア戦では岡崎慎司がPKを獲得したが、宇佐美にもそういったプレーが求められるだろう。
その点は本人も理解しており、岡崎のプレーを称賛しながら「ペナルティエリアの危険な位置にどれだけいける回数を増やしていけるかっていうところはすごく大事だと思いますし、もちろんずる賢さっていうのも大事」と述べ、「自分もそういうプレーを増やしていきたい」と積極的な仕掛けの重要性を説いた。
イラン戦はこれまでベンチスタートの多かった選手にチャンスが与えられる可能性も大きい。より長い時間のプレーでも持ち味を発揮できるか、宇佐美は果敢に挑戦を続けていく。
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