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ハリル監督、距離感の修正で勝利もたらす「日本の真のイメージをお見せすることができた」

text by 編集部 photo by Getty Images

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ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

【日本 3-0 シリア 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

 日本代表は8日、オマーンでロシアW杯2次予選のシリア戦に臨み3-0で勝利した。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「ロジカルな勝利だったと思う」と勝ち点3獲得と首位奪還を評価する。もちろん、前半の内容を考えれば満足はできない。

 簡単なパスミスが散見された前半を受け、指揮官はハーフタイムに指示を選手たちに与えている。

「岡崎(慎司)と(香川)真司、本田(圭佑)、原口(元気)には、お互いもう少し近くでプレーするように要求した。個人よりも組織のアクションが増えると考えたからだ。人が動いて、もっとボールが動くことを要求した」

 距離感が改善されたことでボール回しの精度が上がり、「ワンタッチを伴ったプレーをすることでかなりのチャンスが作れた」とハリルホジッチ監督が言うように、日本らしい崩しも見られるようになった。

 同時に縦に速い攻撃も繰り出せるようになった。「中盤と前線に修正を加えたことで、後半には日本の真のイメージを皆さんにお見せすることができたと思う」とハリルホジッチ監督も手応えを口にした。

 また、この日は就任後初めてPKを獲得し、得点を奪うことができた。そのことを問われると指揮官は「10試合で1回取れたような感じのPKだった」と笑みを浮かべながら答えた。

 PA内ではPKを誘うよう求めてきた中で「ようやくそれが実現した」。それでも「16メートルの中でまだまだアグレッシブさが足りない。特にデュエル(1対1)の部分でだ」と述べた。

 次に対戦するイランはアジアでもトップレベルのチームだ。ハリルジャパンのここまでの歩みを確認し、今後の試金石とするうえで格好の相手だ。

「かなり強いチームだし、(ホームスタジアムには)8万人くらい入ると聞いている。レベルの高い試合になるが、もっともっと我々はレベルを上げていかなければならない」と、これからも前進し続ける意思を示した。

【了】

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