「相変わらずチャンスを待っている。インテンシティーが必要」
【日本 0-0 シリア (前半終了) 2018年ロシアW杯アジア2次予選】
日本代表は、ロシアW杯アジア2次予選でシリアと対戦。本来アウェイでの一戦となるが、シリアの国内情勢不安により中立地オマーンのシーブ・スタジアムで開催されている。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「最強の敵」と語るようにグループ首位に立つシリア。スタメンにはGK西川周作、DF長友佑都、槙野智章、酒井高徳、吉田麻也、MF香川真司、山口蛍、長谷部誠、FW本田圭佑、原口元気、岡崎慎司が起用された。
この11人に関して、イングランド人ライターのショーン・キャロル氏は「槙野と原口がスタメンの座を確実なものとできるか注目したい」と語った。
特に、槙野に関しては「吉田のパートナーを森重と競争中」とし、「槙野は“アクション・マン”、森重は“クールでコレクティブ”。全く違うタイプ」とCB1枠の争いに関心を寄せた。
これまでに対戦したシンガポール、カンボジア、アフガニスタンとは一線を画す相手となるシリアについては「ダイレクトなプレーをしている。フィジカルで勝負して、ロングボールもよく使っている」と分析した。
そのシリアを相手に日本の立ち上がりは「相変わらずチャンスを待っている。もう少しインテンシティーが必要。ボールをキープするだけではなく点を取りに行かないと」と苦言を呈した。
前半に大きなチャンスを迎えたのは日本。27分に原口のシュートが相手DFに阻まれると、本田がこぼれ球に詰めてシュートを放つ。しかし、これは枠を外れて先制には至らず。
本田は、所属するACミランについて問題提起した直後だけに、この試合での活躍は不可欠ともいえるなかで決定的なチャンスを逃した格好となった。このシーンにキャロル氏は「ミランよりそのシュートを外す方が残念…」と指摘した。
前半は得点を奪えず0-0。得点が必須となる後半に向けて、キャロル氏は「柴崎と南野が見たい。パス、ドリブル…クリエイティブな選手が必要」と若き2人に期待を寄せた。
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