2日のナビスコカップ決勝で試合終盤に起きた浦和の興梠選手のゴールがオフサイドと判定されたプレー。3日に放送されたスカパー! のJリーグ マッチデーハイライトでは、「ジャッジメントJリーグ」のコーナーでこの興梠選手のオフサイドを徹底検証している。
同点弾を決めた興梠選手が副審のオフサイドフラッグがあがっていないことを確認して喜んだものの、その直後、扇谷主審と山口副審の協議の結果、オフサイドと判定されたものである。
まずはオフサイドか否か。
柏のクリアボールが浦和の柏木選手に当たってオフサイドポジションにいる興梠選手にボールが渡ったため、映像で見ると、これは明らかにオフサイド。では、なぜオフサイド判定までに時間を要したのか。
そこで番組では山口副審の動きに注目。一連の流れで、興梠選手がオフサイドポジションにいたことを認識していながらも、ラストパスが柏側か浦和側か判断できなかったため、フラッグをあげずにその場に待機していたことを紹介。
オフサイドであればフラッグをあげ、ゴールであればゴールイン後ハーフウェイラインに向かって走るためである。
そしてこの場面でその両方の動きをしていないのは、主審の判断に任せるという意思表示を示していると解説している。
その結果、扇谷主審からラストタッチが柏木選手だったことが伝えられてオフサイドの判定が下ったというわけだ。
番組では、浦和の柏木選手が「オフサイドだとわかっていた」と語っていた談話を紹介。
番組MCの平野孝氏が、
「僕もスタジアムで試合を観ていましたが、僕の角度からもオフサイドかどうかはわかりにくかった。あのスピーディーな中で、しっかりとジャッジをした。ジャッジのクオリティが高かったと思います」
と言えば、ゲストの小林慶行氏も、
「選手はゴールが微妙なとき、ゴールに入って1~2秒は必ず副審を見る。そのタイミングで上がっていないから、喜んでいたのだと思います。
その後に、ああいう形になったので、サポーターも納得できないところはあったかもしれません。このVTRを見ると、そういうことだったのかと自分自身も勉強になりました」
と、審判団が冷静な判断を下したことを高く評価していた。
【了】