3試合を先制しながら逆転負けのホッフェンハイム
期待は否が応にも高まっていく。5戦5勝18得点=1試合平均3.6点という勢いで、ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガを破壊し続けている。
2015年9月21日付の『キッカー』誌は「毎試合の勝利でBVBはますますバイエルン・ハンターの役割の中に巻き込まれていく――。彼らにそのつもりがあろうとなかろうと」と記した。バイエルン・ミュンヘンの野望を打ち砕いてくれ。BVBの強さを前に、周囲の期待は膨らんでいく。
しかし次の対戦相手は、TSG1899ホッフェンハイムだ。前節レバークーゼン戦の後では、香川真司も「ホッフェンハイムも本当にホームで強い」と気持ちを新たにした。
23日のブンデスリーガ第6節で、ドルトムントはジンスハイムのアウェイに向かう。ジンスハイムは、航空博物館とTSG1899ホッフェンハイムを除けば何もないような田舎町である。
ドルトムントとは対照的に、ホッフェンハイムは0勝1分4敗と勝ち星に恵まれていない。開幕戦を含めて、3試合を先制しながら逆転負けしている。前節のマインツ戦でも13分にシュミットが先制したが、マリにハットトリックを許して1-3で敗れた。先発したCBシャーアが45分間で交代となるなど、ディフェンスが安定しない。
【次ページ】「切り替えが大事」。気を引き締める香川