ルーカス・レイバ【写真:Getty Images】
主将ジョーダン・ヘンダーソンの離脱で再びリバプールの中盤に欠かせない存在となったルーカス・レイバだが、夏の間は常に退団の噂が付きまとい、一時はトルコ1部のベジクタシュ移籍に迫るなど長年過ごしたクラブとの別れは既定路線と見られていた。
しかし、英『ミラー』紙に対して「僕はここを離れようと思ったことなど一度もない。ここには家があって、家族がいてみんな幸せだ」と語ったルーカスは、クラブへの深い愛情を表現した。
「最初の2試合に出られなかったことは悔しかったけど、懸命に努力し続ければいいとわかっていた。フットボールの世界は一瞬で変わるという例をたくさん知っているからね」
たしかに開幕から2試合は全く出場機会をもらえなかったが、ヘンダーソンが負傷して以降、アーセナル戦から中盤に欠かせないピースとしてブレンダン・ロジャース監督に起用され続けている。
「君がもしキャリアを続けたければ違う解決策を探しただろうね。でも最初の数試合でいろいろなことが起きて、アーセナル戦で僕にチャンスが回ってきた。そして僕は一生懸命トレーニングを続けてきたし、いい準備をしてきたから素晴らしい試合をすることができたんだ」
今後もリバプールで挑戦を続ける意思を明確にしたルーカス。ブラジル人ながら長くイングランドでプレーし、クラブへの愛情は半端なものではない。出番がなくとも腐らず努力し続けるその姿勢は若手の模範となり、精神的支柱として重要な役割を果たすだろう。
【了】