今季最も優れたパフォーマンスを披露
CLローマ戦から中3日、さらに23日のセルタ戦まで中2日という状況で迎えたリーガエスパニョーラ第4節レバンテ戦。バルセロナはルイス・スアレスやイニエスタ、ジョルディ・アルバといった主力に休養を与え、ムニル、サンドロ・ラミレスといった若手を先発に起用した。
システムは4-2-3-1。ラキティッチとブスケツの中盤にトップ下はメッシ、両サイドはネイマールとムニル、そしてトップにラミレスという布陣で臨んだ。
ここまでの不安定な戦いぶりや、ラフィーニャがローマ戦での負傷で長期離脱となった影響もふまえて、多少なりとも不安要素が膨らみ始めていた。しかし、結果的にはこの第4節が今季最も優れたパフォーマンスだったといえるだろう。
支配率は71.4%、パス総本数は665本。13回のチャンスを作り出し、21本のシュートを放った。
とはいえ、こういった全体的なスタッツではここまでの計4試合でも十分に高い数字を記録していた。だが、より細かいデータを見ていくと異なるポイントが幾つかあることがわかった。
まず、ここまでのバルサが圧倒的な得点数を奪えていなかった大きな要因となっていたのが「アクション・エリア」。これは選手がボールを持ってプレーした位置を示すもので、この数値が高いほど選手たちがそのエリアに集中してプレーしていたことになる。
通常、バルセロナは敵陣で60%以上を記録する傾向にある。しかし、ビルバオとの開幕戦ではわずか34.46%にとどまり、前節アトレティコ戦でも54.54%とバルセロナにとっては低い数字に終わっていた。
一方で支配率ではビルバオ戦が63.6%でアトレティコ戦が70%と相手を圧倒。つまり、この2試合ではボールは保持しながらも敵陣へ持ち込むことに苦労していたということになる。