先発の本田。地元記者は戦犯扱い
「今日はチームには怒っていない。残念だったのは結果だけで、チームとしてのパフォーマンスは非常に良いものだったからだ。チャンスは多く作っていたし、パーソナリティーがあった。試合後、選手たちのことは褒めた。今日のような試合を続けていれば、今後たくさんの試合で勝つことができるだろう。敗戦は妥当ではなかった」
前節のエンポリ戦では勝利にもかかわらずチームに雷を落としたミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督だが、ダービー後の記者会見での表情は比較的落ち着いていた。インテリスタからブーイングをされたことについても、「一番酷いのは無視されること。人から褒められるのもブーイングをされるのも嬉しい」と涼やかな様子で答えていた。
実際彼が言う通り、チームの内容自体は悪くはなかった。後半はともかく、前半は確かに試合のペースを握っていたのは事実だ。リッカルド・モントリーボを中盤の底のレジスタに据え、守備では不安があった布陣も後半13分の失点シーン以外は大きな穴を作らなかった。
だが地元記者は、それでも戦犯の追求をやめなかった。槍玉に上がったのは、やはり本田圭佑だ。
「トップ下の人選はあれでいいのか?」
「システム、そして中盤は正しかったのか?」
「(カルロス・)バッカを早々に交代させたのはなぜか? なぜ本田ではなかったのか?」
【次ページ】ファンからも厳しい評価