公式戦8試合で30得点中25得点を叩き出す
もう1つの「ファンタスティック4」に期待が高まっている。15/16シーズンのブンデスリーガにおいて、まず「ファンタスティック4」とは、バイエルンの4連覇を意味した。正確に言えば、バイエルンが史上初のリーガ4連覇を成し遂げられるかどうか、その偉業に対する期待である。
そして9月11日にブンデスリーガが再開するに当たって、全く異なる「ファンタスティック4」が注目を集めている。9日付の『シュポルトビルト』誌は「“トゥヘルの”ファンタスティック4」という特集を組んだ。
「ムヒタリヤン、オーバメヤン、カガワ、そしてロイスはリーガで最も危険なオフェンスを形成する」
バイエルンのそれが抽象的な野望を示すのに対して、ドルトムントの「ファンタスティック4」とは、ムヒタリヤン、オーバメヤン、香川真司、ロイスの4人から成る、具体的な攻撃陣のことだ。
8月の3試合を3連勝で終えて、ドルトムントは首位に立っている。3試合で決めた11得点の内、8得点を「ファンタスティック4」が占めた。内訳はムヒタリヤン2、オーバメヤン3、香川1、ロイス2、である。少し広く、トゥヘル体制となってからの公式戦に目を移すと、8試合で30得点中25得点を「ファンタスティック4」が叩き出した。
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