アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、弱冠19歳のフランス代表FWアントニー・マルシアルに移籍金3600万ポンド(約66億5000万円)を費やしたマンチェスター・ユナイテッドに疑問を感じているようだ。2日の英紙『デイリー・メール』が報じている。
ヴェンゲル監督は「現時点での問題は、クラブが選手のために多く使いすぎていることだ。その例として移籍最終日の出来事は現状を非常によく表している。マルシアルはとても良い選手だよ。しかし、19歳であることを考えるととても大きな投資だった」と語り、あまりに多くの移籍金を費やしたユナイテッドに疑問を投げかけた。
一方で「チームをより強化することができる選手が、世界にあまりいないことを表しているね」とコメントし、世界中を探してもチームを強くするだけの選手がいないと語っている。
大型補強を繰り返したユナイテッドに対して、今夏にアーセナルが補強した選手といえばチェコ代表GKペトル・チェフだけだ。
カリム・ベンゼマやエディンソン・カバーニなどの獲得を目指していたが、ことごとく失敗に終わったことで、アーセナルは欧州5大リーグの全クラブの中で唯一フィールドプレーヤーを獲得しなかったクラブとなってしまった。
マルシアルの他、バスティアン・シュバインシュタイガーやメンフィス・デパイらを次々と獲得し、大幅に陣容が入れ替わったユナイテッドに対し、GKを除いて昨季と同じメンバーでシーズンを挑むことになったアーセナル。ユナイテッドを見返すだけの成績を残すことはできるのだろうか。
両クラブは10月4日、プレミアリーグ第8節にアーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムで対戦する。
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