モナコで”アンリ2世”の呼び名を持つアントニー・マルシアル【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドは、リーグ1のモナコに所属する19歳でフランス代表FWアントニー・マルシアルの獲得に乗り出しているようだ。仏紙『レキップ』が報じている。
同紙によると、ユナイテッドはマルシアルに対して移籍金7000万ユーロ(約95億円)と、出来高1000万ユーロ(約13億6000万円)を加えた総額8000万ユーロ(約108億6000万円)のオファーを提示したようだ。交渉が成立すれば、マルシアルは4年契約を結ぶ見通しとしている。
昨季までエースストライカーを務めていたオランダ代表FWロビン・ファン・ペルシがトルコのフェネルバフチェに移籍し、さらにメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスをレバークーゼンに売却したことで、新たなストライカー獲得が必要になっていた。
一時はバイエルン・ミュンヘンのドイツ代表FWトーマス・ミュラー、バルセロナのブラジル代表FWネイマールに超高額な移籍金で獲得を狙っていたが、選手の興味を引くことはできなかった。
ストライカーの獲得に躍起になっていたルイス・ファン・ハール監督だったが、最終日を迎えて何としてでも補強を成功させるつもりのようだ。
マルシアルは昨季リーグ戦35試合に出場し9得点を挙げる活躍を見せ、今季もすでに公式戦6試合に出場している。FW久保裕也が所属するスイス1部ヤングボーイズとのチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦2ndレグでは、1ゴールを挙げる活躍を見せチームの4-0勝利に貢献していた。
その活躍ぶりから、モナコOBで元フランス代表のティエリ・アンリ氏の名前になぞらえて“アンリ2世”との呼び名がついている。抜群の将来性を秘めているが、欧州では目立った実績はない。
8000万ユーロでの移籍実現となれば、昨季レアル・マドリーから英国史上最高額となる7500万ユーロ(約102億円)で獲得したアンヘル・ディ・マリア(現パリ・サンジェルマン)を越える金額となる。英国内では移籍金の高さを指摘する声も少なくないが、果たして…。
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