ダンチのバイエルン退団が決定【写真:Getty Images】
バイエルン・ミュンヘンは30日、ブラジル代表DFダンチがヴォルフスブルクへ移籍すると発表した。同選手はメディカルチェック後に新天地で3年契約にサインする予定となっている。また、移籍金は公表しないことで両クラブが合意に至っている。
ボルシアMGでの活躍が評価されてバイエルンで3シーズンプレーしたダンチは、ブラジル代表として母国でのW杯にも出場。チームのムードメーカーとして欠かせない存在になっていた。
しかし、昨季メハディ・ベナティアが加入してからはプレー時間が徐々に減少し、継続した出場機会を求める選手とクラブの意思がかみ合わなくなってきていた。
バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOもクラブ公式HP上のリリースで「ダンチは継続的な出場機会を求めていた」と認めている。
だが、今回の退団は喧嘩別れではない。ルンメニゲCEOは「ダンチに感謝したい。バイエルンは彼と多くのタイトル獲得や素晴らしい瞬間を共有し、素晴らしい成功の時を過ごした。それに我々は彼が快活でフレンドリーな人柄を知っている。将来が最高のものになると願っている」と、近年の強いバイエルンを支えたDFに感謝している。
今年32歳になるベテランだが、実力は世界最高クラスを維持している。ヴォルフスブルクでは同胞のナウドらとともに鉄壁を築き、バイエルンの前に立ちはだかるだろう。
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